けいそくざん ほうどういん こんぞうじ 香川県善通寺市金蔵寺町
天台寺門宗の宗祖・智証大師円珍が誕生した地として知られる。
善通寺より半世紀近く古い宝亀5年(774)、智証大師の祖父にあたる和気道善が一堂を建立、道善の子の宅成が道善寺と名付けた。
智証大師は唐から帰国した後、故郷であるこの寺に滞在し、唐の青龍寺を模した伽藍を造営。
自ら刻んだ薬師如来を本尊として安置した。その後、延長6年(928)、醍醐天皇の勅命により、地元の郷名「金倉」をとって金倉寺と改められた。
また、明治31年(1898)から約3年間、善通寺第十一師団長を務めていた乃木将軍が客殿を仮住居としていた。今でも寺には将軍愛用の品々が残されている。
創建年: (伝)宝亀5年(774年)
宗派: 天台寺門宗
開基:和気道善
寺格: 別格本山
山号: 鶏足山
札所等: 四国八十八箇所76番
本尊:薬師如来
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本堂


大師堂


最盛期には広大な境内に132坊を有していたが、幾多の兵火によりすべて焼失。無事だったのは、智証大師が唐へ渡る前に両親に贈った自画像と本尊のみである。
現在の本堂は昭和の時代に再建されたもの。本堂を正面にして左を向くと大師堂があり、中には智証大師像とともに弘法大師の像も安置されている。
「大師」の称号を得るということは当時の最高の名誉で、智証大師と弘法大師は「讃岐の五大師」に数えられている。
境内には、子授け・安産の神様として「おかるてんさん」の愛称で親しまれてきた訶利帝母尊(かりていもそん)の御堂や、かわいらしい七福神の像もある。
大師堂から見た訶利帝堂と本堂


訶利帝堂(かりていどう)とは、鬼子母神(訶梨帝母)を祀るための堂宇(お堂)のこと。
鬼子母神は、古代インドの女神ハーリティー(Hārītī)の漢訳名「訶梨帝母(かりていも)」に由来し、子授け・安産・子育ての守護神として信仰されます。
・訶梨帝母(
鬼子母神)を祀る専用の堂 → 鬼子母神はもともと人間の子を食べていた夜叉でしたが、釈迦の教化により改心し、子どもの守護神となったとされます。
・ 安産祈願・子育て成就の場 → 密教では「訶梨帝母法」が行われ、安産・子授けの祈祷が盛んでした。
・ 寺院内の小堂として建立されることが多い → 本堂とは別に、鬼子母神を祀るための独立した祠・堂が「訶利帝堂」と呼ばれます。
訶利帝堂


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