大同2年(807)、本山寺は平城天皇の勅願で弘法大師が一夜ほどの短い間に建てたと伝えられることから、「一夜建立」の寺として知れている。
この時大師は本尊の馬頭観音、脇士の薬師如来と阿弥陀如来を一刀三礼にて刻んだ。
阿弥陀如来は「太刀受けの弥陀」とも呼ばれていて、その由来は戦国時代にさかのぼる。
長宗我部元親が讃岐に攻め入った時、本山寺にも軍勢が押し寄せた。当時の住職が境内に押し入ろうとする兵を押し留めたが、斬られてしまう。兵が境内に入ると、阿弥陀如来の右の肘から血が滴り落ちていた。驚いた兵が境内から退いたことで、本山寺は兵火を免れたという。
創建年: (伝)大同2年(807年)
宗派: 高野山真言宗
開基:弘法大師
文化財: 本堂(国宝); 二王門(国の重要文化財); 大師堂・十王堂・大日堂ほか(国の登録有形文化財); 鎮守堂・木造善女龍王像・木造金剛力士立像ほか(県指定有形文化財); 五輪塔(市指定有形文化財)
本尊: 馬頭観音菩薩
札所等: 四国八十八箇所70番; 四国三十六不動霊場29番; 四国霊場十三佛11番
院号: 持宝院
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| 仁王門を入ると、正面にどっしりと構える本堂と五重塔が見え、その景色は壮観だ。 国宝に指定されている本堂は、寄棟造り、本瓦葺きの重厚な建物。正安2年(1300)に建てられた鎌倉時代の傑作とされている。 四国八十八ヶ所霊場で唯一の本尊、馬頭観音は、馬が盛んに草を食べるように、人間が持っている悪心や欲心、怒り、悩みをなくしてくれるという。それにちなんで、本堂右手に建つ大師堂の隣には、実物大の2頭の馬の像が立っている。 五重塔 寺の創建当初に弘法大師が建立。明治43年(1910)に、損傷が激しく見る影もない有様だった塔を復興。 当時の住職であった盲目の頼富実毅僧正は、霊場巡りで59番国分寺を出て歩く途中、霊験を得て目が見えるようになった。その恩返しのために復興したと伝えられている。 |
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| 五重塔 | |
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| 68.69番へ4.5㎞ | 70番本山寺 | 71番弥谷寺へ11.3㎞ |