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四国八十八ヶ所札所の写真や納経、地図などを掲載

空と海(独遊庵)

歴史と旅を求めて

第67番札所 小松尾山 不動光院 大興寺detail

こまつおざん ふどうこういん だいこうじ  香川県三豊市山本町

 東大寺末寺として建立されたと伝えられる大興寺の歴史は古く、境内からは奈良時代のものを示す十四葉素弁の蓮華文軒瓦が出土し ている。
後年、嵯峨天皇の勅願により弘法大師 熊野三所権現鎮護の霊場として再建した。
現在は真言宗だが、本堂に向かって左側に弘法大師堂、右側に天台大師堂が並び、かつては天台と真言の二大宗派が共存する異色の寺 院であった。
修験者たちの道場として栄え、最盛期には真言宗24坊、天台宗12坊が境内に軒を連ねていたほど。
薬師如来坐像、金剛力士像など香川県の文化財に指定されたものも多い。
のどかな田園の中にあり、地元では「小松尾さん」の名で親しまれている。
宗派:真言宗善通寺派
本尊:薬師如来(伝弘法大師作)
開基:弘法大師
創建:天平14年(742)

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雲辺寺から9.4㎞ 高低差 納経 仁王門
第67番札所 小松尾山 不動光院 大興寺 第67番札所 小松尾山 不動光院 大興寺 第67番札所 小松尾山 不動光院 大興寺 第67番札所 小松尾山 不動光院 大興寺 第67番札所 小松尾山 不動光院 大興寺
第67番札所 小松尾山 不動光院 大興寺
 寺の前の小川にかかった橋を渡り、仁王門をくぐると、樹齢1200年余りといわれるカヤとクスノキの大木が迎えてくれる。
長い石段を上りきった正面には本堂があり、その左右に二大宗派が共存していたことを示す二つの大師堂が建っている。
現在の本堂は江戸時代の初期に再建されたもの。その中では何本もの赤いロウソクの火がゆらめく。これは「七日燈明」と呼ばれる秘法で、赤い大ロウソクに願いごとを書いて奉納すると、7日間ロウソクを灯し祈願してくれる。参拝できない遠方の人の奉納も多い。

天台大師堂
本堂に向かって右手にあるのが中国の天台宗第三祖天台大師智顗(ちぎ)を祀る天台大師堂。中に納められている大師坐像は、彩色を施した檜材の寄木造りで鎌倉時代の作。
頭巾をかぶり、納衣の上に袈裟をかけ、両手は腹の前で禅定印を結んでいる。天台大師の古い像は全国でも少なく、県の文化財に指定されている。

金剛力士像
仁王門で参拝客を出迎えるのは、高さが約3mある金剛力士像。四国の寺院の中では最大といわれている。
寺伝によると高名な仏師であった運慶作。ただし、頭部だけは江戸時代に替えられたもの。カッと見開かれた目、阿吽の口元、たくましい腰の線など全体的に力強く、その迫力は見る者を圧倒する。
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